こんにちは! sappiiです。
この体験から1年後、まさか世界中がコロナに脅かされているなんて、誰が想像できたでしょう(残りのワーホリ期間は減る一方)。。。一日も早い終息を祈っています。フィジカルディスタンス!
〜前回までのおなはし〜
2018年12月にオーストラリア入り→→→セカンドビザ取得を目指して2019年1月1日元旦に、ブリスベンから電車で4時間半の片田舎バンダバーグへ。ホステルを移って最初の仕事、エッグプラントが耐えられなかった私に回ってきた次の仕事、チェリートマトのピッキングをご紹介!
それでは
バンダバーグ(Bundaberg)でのファームジョブ第5弾
れっつらご〜!
給与体系:歩合制
ここのファームはそんなに大きくありませんでしたが、オーナーには会ったことはなく、マレーシア人のコントラクター達がバックパッカーたち労働者を取りまとめていました。仕事始めには毎回自分の名前をピッキング番号シートに記入し、その順番によって番号は毎日変わります。軽く集合して注意事項を聞いたあとバケツをいくつか持ち、各row(列)に振り分けられてピッキングスタートです。
レート
1バケツ(他の野菜より小さめ)=$5.9 (tax後の手取り約$5)
シーズン
3月中旬頃〜
(いつ頃までかは不明)
労働時間と休憩時間
平均で4時間半。午前6時〜短い日はなんと2時間で摘む実がなくなり...長い日は7時間とその日によります。
タイムライン
5:30頃ホステル出発(約30分)
6:00~作業開始
10:30前後解散(平均)
休憩なし(たいてい昼前におわるため帰ってからホステルでランチ)
ブロックにもよりますが列(=row)は他の野菜ファームに比べると短め、さらにこちら側と向こう側から一斉にスタートするよう配置させられたので、移動が多めでした(速いピッカー(ピッキングする人)達には1列まるまる与えられたりしていました)。移動先は人数的にギリギリ同じブロックか、別のブロックへ移動が多かったので、よく持って来た水をどこに置いて来たか分からなくなりました。
近くには小屋もなく冷蔵庫もなし。トイレは移動式の簡易トイレがファームの入り口に一つのみで、トイレットペーパー切れ・ポンプ式の手洗い用の水切れ、という状態がほとんどでした。なので私はポケットティッシュは必ず持参していました。
私たちのホステルからのバックパッカーの数は15人前後、その他別のバックパッカーたちや、長年働いている凄腕マレーシアン達も十数人。
期待される1週間の手取り
1時間平均=1.78バケツ(1.1〜2.6)
1日平均=8バケツ=$40($20〜77.7)
チェリートマトのピッキングに関しては、私はホステルの中ではトップ3くらいの稼ぎでした。というのも、ヨーロッパの若者は面倒臭がりかつ適当な人が多いので、ほとんどの日本人は一生懸命やっていれば上位にランクすると思います。ただし中には野心的なヨーロピアンもおりますので、その人たちとは毎日良い勝負でした。収穫の良し悪しを決めるのは実の成長と数です。チェリートマトは赤・オレンジのみ収穫可能で、かつ小さすぎず、ひび割れのないものだけ、としつこく注意されました。雨が降らないと成長しませんが、降りすぎるとひび割れの原因となってしまいます。
仕事はほぼ毎日、週6計算で
約$240/週
時間換算1時間=約$8.88。。。(これでも良い方)
*市内のウエイトレスなどの最低賃金は手取り約$17。*2019年3月時点
ホステルのレント週$140、これだけでは貯蓄はできませんね。というか1時間$9未満はまじジョークでしょう。
参考のpayslipです。(ジョーク)
3行目の15.5バケツは私の最高記録でした。翌日の4.88だけなぜか細かく数えられている謎。。。
見てくださいこの紙切れ!!!笑 なぜなら、このファームは全員分を一括してホステルのオーナーにメール送信していたため、このように印刷→切り分けられて手渡されるのです。さらに雇用主情報も、社名とABN(Australia Business Numberというビジネスに必要な番号)のみで、住所やスーパーアニュエーションの情報は一切載っていませんでした(もちろん最初の契約書にも無い)。=つまり、私たちは自分たちの雇用主について最小限の情報しか与えられていないということです。給料はかろうじて銀行振込でしたが、なぜかのちに、この給与明細(=payslip)が印刷された紙封筒に現金入りで手渡される方法に変更になりました。どちらにしてもかなりのジョークです。この時代、ペイスリップは各労働者にeメール、給料は銀行振込がちゃんとしたところのやり方です。しかもしかもしかも!!セカンド申請に必要なのに、最初の3週間はペイスリップがもらえないという不安極まりない状況でした。この3週間がどんなに長くストレスだらけだったことか。。。ファームの支払い関係の責任者の連絡先も教えてもらえない(コントラクターに聞いても、私から言っとくわ。ホステルのオーナーに言っても、聞いてみるわで長いことほったらかし)し、催促しても機嫌悪くされるだけ。そしてやっっっっっっともらえたペイスリップは最小限な情報しか載っていない上に、バケツ数が間違っている。ほんまあり得へんやろ!!!この訂正にもまた何週間も時間を取られました。
Cherry Tomato ピッキングの仕事概要
仕事内容:ピッキング
・赤/オレンジの小さ過ぎないチェリートマトのみ摘んでバケツに入れる(見落としがないように茂みの中も見る。)
・ヘタは取って入れる(手首をひねるようにして取る)
・バケツは少し山になるくらいまで一杯にする
・一杯になったらバケツボーイを叫んで呼び、自分のピッキングナンバーを伝える
用意される道具
バケツ(EggplantやCapsicumよりは小さい)
この写真は、バケツが一杯になったので持って行ってもらうためバケツボーイを呼んでいる間に撮ったもの。空のバケツはこのあと矢印の方向に向かって採り始める用。ひっくり返しのバケツは、低い位置をピッキングする際に腰掛け用に使っていました(人それぞれ)。腰掛け用・空バケツ2つとも少しずつ移動させながらピッキングするのは正直手間ですが、私はこちらの方が腰が楽でした。
ちなみに、ピッキング用のベルトというのが売られています。私はもうすぐ苺の仕事が始まればそちらに移動になると言われていたので買いませんでしたが、ベテランのマレーシアンピッカーたちはほぼ皆こちらを使っていました。後ろにいくつか空バケツをこさえ、前に今摘んでいる分のバケツをぶら下げる。こうすることで、いちいち手で動かす手間が省けるというわけです。彼らはずっと中腰です。
服装
つばあり帽子・・・日光からも雨からも守る。
雨合羽・・・日本から持って行きました。雨の日、濡れて風邪を引かないように。合羽を着ずにピッキングすると、濡れて水を吸った袖が重くなり邪魔でした。*半透明だった合羽は1日で農薬で黄色くなり、洗っても取れませんでした。
HI-VISシャツ(蛍光色の長/半袖のワークシャツ)・・・服は何でも良かったですが、農薬と日差しがひどいので私は長袖派でした。ユニクロの手先まで袖があり親指を出す穴があるものは個人的にオススメです。
半パン/ヨガパン・・・動きやすいもの。
長分厚い靴下を折って作った膝当て・・・まだ若い木ばかりのブロックを採る日は実が低い位置にしか成っておらず、しゃがんだり膝をついてばっかりだったので、あると楽です。
スニーカー/ワークブーツ・・・雨の日は地面がぬかるみ。晴れてる日は軽い方が動きやすい。
スカーフ・・・暑い日や乾燥した日は農薬が飛びやすいです。少しでも吸わないようにするために。
キッチンで使うような薄手の使い捨て手袋・・・農薬から手を守る、掴みやすくする。トマトが小さいので分厚いと感覚が分からず速く採れません。
見てくださいこの写真!!!
これは、初日持ち物も何も知らされずに行って数時間ピッキングした時のもの。もう衝撃ですよね。これ全部、農薬です。
土なんて触っていません。ただ、チェリートマトを採っただけ。少し油っぽく、石鹸で簡単に取れるようなものでもありません。まだ熟していない緑のトマトをすり潰してこすると少し落ち、さらに石鹸でゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ。。。。。それでも爪の間には少し残ってしまいます。これがあってから、私はオーストラリアで売られている野菜や果物は、正直食べるのが怖くなりました。パッキングの作業は見ていないのでもしかすると出荷前に洗っているのかも知れません。でも小さなファーム...どんな機械で?水だけで?正直信用なりません。 日本の野菜はこんなに農薬まみれじゃないですよね?それでも調理する前には軽く水洗いしますよね?驚きなのは、ヨーロピアンたちはこれを見ても、売られている野菜や果物を洗わずにそのまま食べます。どういう神経をしているのでしょうか・・・。
良かった点・悪かった点
良かった点
・バケツが一杯になってもそこまで重くない
・労働時間が短いのでつらくない
・好きな時に休憩/トイレができる
・バケツボーイを呼べばバケツを持って行ったり空バケツを持って来てくれたりする
・完全個人の出来高
悪かった点
・赤とオレンジしか採ってはいけない(枯れてる茎に成っている実は赤くても採ってはいけない)
・一定の大きさ以下は採ってはいけない(小さすぎると怒られる)
・農薬が喉にくることがある
・稼げない(賃金が安すぎる)
・雨が降りすぎると割れている実が多くてお金にならない
・手袋をつけない/破れると手が農薬で真っ黒になる
まとめ
・チェリートマトは全く稼げない。ただ日数カウントのためだけと心得よ
・野菜や果物は絶対しっかり洗ってから食べよう!!
以上、sappiiでした!
※これらの情報は個人の経験によるもので、汎用性があるものではありません。