こんにちは! sappiiです。 またかなりの時間が経ちましたが。。。
〜前回までのおなはし〜
2018年12月にオーストラリア入り→→→セカンドビザ取得を目指して2019年1月1日元旦に、ブリスベンから電車で4時間半の片田舎バンダバーグへ。
悪天候によってレモンでの収入が激減したため、ホステルを移って新しい仕事を始めました!
ホステルについての説明はこちら
今日は1日だけ経験し、その後はもう行きたくないとホステルのオーナーにお願いしたエッグプラントとカプシカムのファーム仕事をご紹介!
それでは
オーストラリアでのファームジョブ
in Bundaberg(バンダバーグ)の経験・第4弾
れっつらご〜!
給与体系:歩合制かつチームで分配(意味不明)
ここのファーム家族経営でしたが広い土地を持っており、エッグプラントとカプシカムの他にも季節によってパンプキン等あるようでした。今日はエッグプラント、明日から数日はカプシカム、のように日によって分けられており、同日に別の種類の野菜を採ることはありませんでした。
ここではその日働くことになっているバックパッカーたちのうち数人(5〜6人)の女子がシェド(小屋)内でのパッキングに当てられます。また、男の子2人ほどがバケツの荷下ろしやフォークリフトの操縦でshedに残ります。
その他全員は木陰一つない太陽の真下でピッキング作業。ピッキング作業では、それぞれが誰が摘んだかを記録することはなく、ただただ野菜をバケツに入れ、いっぱいになったらその場に放置します。つまり、何人かがサボっていてもその他大勢が頑張っていればそれで成り立つ訳です。
1日を終えてホステルに帰ったその晩に、その日何バケツピックしたかをオーナーが計算してホステルのオーナーに連絡がきます。給料は、それを全員で均等に割ります。ピースレート(歩合制)というのは本来、個人単位です。遅い人は遅いだけの、速い人は速いだけの結果が得られ、それに応じた報酬があるわけです。それを、歩合制かつチーム作業というのはどういうことでしょう?頑張った人は頑張った分だけ損します。時給ならば、チーム全体で協力しあうのは分かります。このファームはそれをうまく誤魔化そうとしているようですが、とんでもない。しかも、ピッキングチームの稼ぎを、パッキングチームに分け与えている状態です。パッキングだけでも別で時給制にするべきです。意味がわかりません。それでもアワリーのない時期のこのホステルでは、労働時間が長くて不平等であったとしても、1日に$100以上稼げるというそれだけで、皆はこのファームで働き続けていました。こんな非効率、なんで我慢できるのか私には謎でしたが。こんなの、搾取極まりない!
レート
1バケツ=$1.7
シーズン
3月頃〜
(いつ頃までかは不明)
労働時間と休憩時間
実働時間=約10時間。拘束時間=約11〜11時間半。
タイムライン
5:30頃ホステル出発(約30分)
6:00~作業開始
10:30休憩1
11:00~作業再開
12:30休憩2
14:00~作業再開
17:00/17:30終了
うち合計1時間半の休憩があり、1回はおそらくsmokoとして約30分、1回はランチ休憩として約1時間半だったので、実労働時間は約9時間半〜10時間でした。
一つの列(=row)がとても長く、自分で持って来た水を飲むタイミングも限られ、また小屋からもトラックに乗って移動して来る距離なので、指示がない限り小休憩を取ることも許されないような状態でした。歩合制の仕事であれば本来は自由に休憩を取ったり自分のペースで働くのが通常なはずですが。
shed内はトマトshedの時と同じく、エアコンのない屋内作業。一角にある冷蔵庫にランチやドリンクを入れておくことは可能で、トイレはすぐ隣の家のトイレを利用する、という状況でした。
私たちのホステルからのバックパッカーの数は約20人、たまに別のバックパッカーたちを見かけることがありましたが、口ごたえをしてクビになっているのを見かけました。
期待される1週間の手取り
私は1日をエッグプラントのピッキング、1日をカプシカムのパッキング、と計2日しか働きませんでしたが、同じホステルの3分の1〜半数近くの人が毎日このファームで働いていたので、彼らの情報によるとだいたい毎日が同じ繰り返しのようでした。
基本的には毎日休みなく仕事があるので、週7働いて
約$800〜950/週 ただ、長時間労働なので、
時間換算するとなんと1時間=約$12という安さ。。。
*市内のウエイトレスなどの最低賃金は手取り約$17。
ホステルのレント週$140は余裕ですが、なんせ疲れが溜まりますね。
参考のpayslipです。
この日はたまたま2時間15分の別作業があり、アワリーでの計算となっていました。→QTY(quantity=数量)で2.25、rateはなぜか$20。歩合の部分は、1バケツ($1.7) × 全員で均等に分けたバケツ数一人あたり56.42。この日の手取りは$119.91です。
別の日の参考payslip。こちらは$1.7のバケツを81作ったことになっています。手取りが$116.7。
Eggplant・Capsicumの仕事概要
仕事内容
ピッキング
・剪定バサミ大以上のeggplantを茎でカットし、バケツに入れる(日本のように小さくない)
・いっぱいになったバケツはそこに置いたまま→後で皆で回収してトラックにのせる
バケツは最初にいくつか重ねて持って行き、追加で必要になればその度にトラクターから投げてもらいます。Eggplantは木の下の方から実をつけるので、常に身をかがめながら、かつ慣れるまでは長さを確認しながらのピッキングでした。Capsicumは膝下ほどの高さなので、もっとかがむ必要がありますが、剪定バサミを使っても手でもぎ取っても良かったので、採る作業自体はましかもしれません(説明を聞いただけなので体験談ではないですが)。
最後に決められた列にバケツリレーでバケツを集め、集まったバケツをトラックに積んで、小屋に戻ります。このバケツリレーですが、私はこの作業が腰に負担が大きく一番嫌でした。例えば左端の列から1,2,3,4と数字をふるとします。1に集めるため、人は2,3,4に配置され、4は自分の列の分を3に、3は自分の列の分と4から来た分(2倍の数)を2に、2は自分の列と3,4の分(3倍の数)を1の地面に置きます。Eggplantの木は人の肩下ほどの高さで、その高さまでいっぱいになった重いバケツを持ち上げ、2の人はさらにそれを低木の向こう側の地面まで体を伸ばして置かなければなりません。重たいバケツを持ったままのこの作業は、すぐに続けることが不可能なくらいに腰が悲鳴を上げました。
シェド内
・ピッキングチームから集められた大量のバケツを乗せたトラックが到着し、荷下ろししつつ機械に流し入れる
・バケツを集めてピッキングに向かうトラクターに乗せたり、使い物にならない傷んだ野菜を入れるrubbishのbin(コンテナのような入れ物)を交換したりする
・パッキングが済んだ箱に蓋をし、積み上げていく
・フォークリフトで積み上げた箱を移動させる
パッキング
・機械から流れてくるカプシカムからsecond/rubbishを取り除く
・回っている機械からカプシカムを手に取り、large-red/large-green/medium-red/medium-greenに分けて箱詰めし、いっぱいになったら計りへ持って行く
朝はその日の収穫分が流れてくるまで、昨日ピックした残りから仕分け始めます。EggplantはCapsicumより大きいため箱に入れる数が少なく、すぐに1箱作れますが、Capsicumは小さい分、より時間がかかります。うまく隙間を埋められるように形(横長、縦長など)を選定しながらというのも頭を使います。それでも遅いと文句を言われたり、パッキングから外されたりします。作業が多いにもかかわらず1バケツの値段は変わらないのは納得いきませんでした。パッキングは、トマトshedで感じたのと同じく、延々と流れてくるため目も頭も疲れ、さらに見張られている感が私は嫌でした。
用意される道具
snips(剪定バサミ)
服装
分厚めの軍手・・・農薬から手を守る、掴みやすくする。薄いとすぐに破れます。
つばあり帽子・・・ピッキングは必要、パッキングは不要
HI-VISシャツ(蛍光色の長/半袖のワークシャツ)・・・もしくは汚れてもいい服。
半パン/ヨガパン・・・動きやすいもの。
スニーカー/ワークブーツ・・・雨の日は地面がぬかるみ。
スカーフ・・・農薬を吸ってくしゃみがたくさん出るのを防ぐため口を覆う。
良かった点・悪かった点
良かった点
・shedに指名されれば直射日光は避けられる、腰をかがめずに済む
・サボってある程度稼ぎたい人には楽できるシステム?
悪かった点
・ピッキングでは腰がやられる(特に採る実があまりない時、バケツ回収の時)
・自分のタイミングで水分補給・トイレ休憩できない
・農薬が風で舞ってくしゃみがよく出る
・shedでは目が回りそうになる、ずっと立ちっぱなし
・見張られている、たまに罵声を浴びせられる
まとめ:とにかく私は嫌いでした!
・こんな給料体系のファームでは出来るなら働かない方がいい
・効率は全く良くないが、なるべく短い日数でできるだけ稼ぎたい人向け(長時間労働)
以上、sappiiでした!
※これらの情報は個人の経験によるもので、汎用性があるものではありません。