ワーホリ体験記inオーストラリア2019/2020

30歳ギリホリ女子が送る、いろんな面でギリギリ生活。

Bundabergでのファームジョブ(3末/4月頭〜):歩合制ストロベリーのプランティングで腰が砕ける寸前

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strawberryplanting_youngplants

こんにちは! sappiiです。 

コロナによってシドニーでの仕事がなくなったため、ここ数回の記事の執筆が進んでいます。シドニーの生活についてはおいおい記事にしますね!(モチベーションが続く限り)

 

〜前回までのおなはし〜

2018年12月にオーストラリア入り→→→セカンドビザ取得を目指して2019年1月1日元旦に、ブリスベンから電車で4時間半の片田舎バンダバーグへ。2つ目のホステルにてエッグプラント/カプシカム、チェリートマトの次に回って来たストロベリープランティング(planting)をご紹介!

それでは

バンダバーグ(Bundaberg)でのファームジョブ第6弾

れっつらご〜!

 

  

 

給与体系:歩合制 

ここのファームは、私の知る中で広さ的には中規模で、苺のみを扱っているファームでした。ここではトルコ人のコントラクターたちが、私たちのホステルのバックパッカー(15人前後)と、長年働いているであろうタイ人達を取りまとめていました。このファームには別に韓国人コントラクターもいて、また別のバックパッカーたちを取りまとめていました。他の野菜と同じように毎朝自分の名前を記入し、番号札の入った袋と、プランティング用の道具、使い捨てビニル手袋を持ってその日の場所へ歩いて移動。最初は皆初めてなので、コントラクターが実際に手本を見せながら説明してしてくれ、各々二人組での作業を開始しました。

レート

row(列)の長さによって,$30/40/50(tax後の手取り約$25.5/34/42.5をペアと割る

※メートル数は把握できませんでしたが、$30で1000苗以上、$40で1400苗以上、$50で1800苗以上の苗を植えました。=多くても手取り1苗=$0.025ということに...

  

シーズン

3月下旬/4月頭頃〜2•3週間程度(敷地を植え尽くすまで)

 

労働時間と休憩時間

平均6時間半〜7時間。

タイムライン
5:45
頃ホステル出発(15)
6:15
~作業開始
11:00
前後に小休憩(ランチ)
13:30
14:00頃解散(平均)

休憩 自由に取ってよし。昼食も地べたに座って食べる(日陰なし)

あまり近くない移動式の簡易トイレと、小さめの給水タンクは常に用意されていました(ほとんどの人は自分の水を凍らせて持って行き、バッグを置いているのと反対側に達した時に飲む、という感じ)。他のファームでも長く働けばそうですが、ここのコントラクターは初日から、見込みのありそうな(速い)バックパッカーたちの名前から率先して覚えようとしてくれており、親近感がありました。2週間に1回週末にはホステルまでお酒を差し入れてくれたりもして、他のファームに比べるとまだ私たちを人間扱いしてくれていると思いました(しかし、こんなことで気を良くしすぎてはいけません。コントラクターによる扱いが良いからといって、ファームのオーナーによるバックパッカーの扱いはすべて、私は賃金に表れていると思っています)。

 

期待される1週間の手取り 

1日平均=$81.6 (*最初から同程度の相手と組んでいればもう少し高くなったはず)

私はプランティングでは総合的に(休憩時間を少なくして頑張るのもあり)1、2番目くらいに速く、気に入られた一人でした。陽気なコントラクターのおっちゃん達はよく話しかけて来たり、頑張っているバックパッカーに対してはプランティングを手伝ってくれたりしましたが、一方で彼らは気分屋で気短かでもありました。腰がツラすぎてなかなか速くできず、休み休み作業している人たちは私の半分くらいの出来高でした

仕事はほぼ毎日、週6計算で

約$489.6/週 

時間換算1時間=約$12.75

*市内のウエイトレスなどの最低賃金は手取り約$17。*2019年3月時点

ホステルのレント週$140、貯蓄は可能ですが、腰が確実に悲鳴をあげます

 

参考のpayslipです。

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strawberryplanting_payslip

1週間で16row植えた(しかもrowの金額はバラバラなのに記載なし)ということしか記されていない大雑把ぶり。ここのファームでもまた、紙切れでした。superの金額が載っているだけチェリートマトよりはマシではありますが(どのファンドかは載っていない)、こちらでも雇用主情報は社名とNumberのみで、住所や連絡先の情報は一切なし給料も振込ではなく現金の手渡し。ちなみにこちらでも最初の数週間はpayslipがもらえず、封筒に手書きでメモされていただけ(写真参照)。

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しかも!自分で書いたであろうこの$47.25を自分で$47.25に読み間違えて記載金額より$40少なく入ってたし、3行目の$40ではなく$50の間違いやし、ほんまいちいち腹が立つほど適当やったわまじで!

 

Strawberry プランティングの仕事概要

仕事内容:プランティング(planting)

2人体制(1/3人可)

  1. 500ほど入ったゴミ袋大の袋から適当な量の束を取り出し、適度な間隔でrowに置いていく
  2. ビニールシートを貫通して等間隔に開けてある穴に、苗の根っこの下から3分の1辺りにL字型の道具を当て、土の中に押し込む。
  3. 苗がしっかり立つようビニルシートの隙間に手を入れ指で土をさっとかぶせ盛る
  4. 自分たちのrowにはnumber tagを刺しておく

※1つのrowに穴が3列開けてあったので、rowを挟んだこちら側とあちら側から二人で植えていく苗が足りなくなったら叫んでボーイを呼んで、苗の大袋を持って来てもらう(呼ばない限り座ってくつろいでいるだけの時給泥棒

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strawberryplanting_before

↑植える前。最近日本で見る腰の高さに植えてあるグリーンハウスのようなものではありません。まさに地面から週十センチの高さにただ土を盛って作ってあります。プランティングでは日差しが強くなると土が乾いて根っこを押し込みにくくなるので、日中はこのスプリンクラーがびゅんびゅん回ってびしょ濡れになります。スプリンクラーのホースが真ん中の穴の列を植える時に邪魔になるのと、間近で水を浴びることになるのとで、スプリンクラーのrowに当たるのは本当に嫌でした。そのrowだけ$10値上げしてほしいと思っていました。

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strawberryplanting_middle

私たちバックパッカーは最初は2人1組で作業しますが、この時、スキルと速さが釣り合う相手と組まないと、かなり大変な思いをします。私は始めは特にペアを固定せず何人か別の人と組みましたが、ファームに来るメンバーが決まってくると、ホステルの部屋が同じだったヨーロッパの女の子と組むことが多くなりました。彼女は頑張り屋でしたが決して速くはなく、スピードの差で言うと私が彼女の2倍働いている(3列の穴のほぼ2列を私が植える)のに、そのrowの金額は2等分されるのです。最初は一緒に喋りながら、英語の勉強代だと思って我慢していましたが、腰と膝の痛みなど過酷な労働環境かつ低い賃金であることにだんだん耐えられなくなり、何度か気まぐれにペアを変えたり一人でやってみたりもしました。しばらくすると一人の日本人の女の子がメンバーに加わったので、最終的には意思疎通も簡単でスピードも同程度の彼女と一緒に作業することで落ち着きました。背に腹は替えられません。

用意される道具

L字のプランティング用道具
・ビニール手袋(必ず破れるので自分でも予備を)
number tag

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strawberryplanting_tool

↓rowによって差がありますが、スプリンクラーによって地面は水浸し、所によっては泥沼化している場所も。通常の靴は意味がないので皆はだしで作業していました(ワークブーツなら足は守られるが、泥がくっついてかなり重い)。私は腰をなるべく曲げたくなかったので、膝立ちの姿勢で作業していましたが、膝が泥に沈んで太腿の上まで泥まみれになることも。

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服装

つばあり帽子・・・日光からもスプリンクラーからも顔を守る。

雨合羽代わり・・・毎日ぐちょぐちょのびちょびちょになるので、苗の入っていた大袋に両手と頭を出す穴を破って開けて使っていました。午後にはいつも強めの風が吹いていたので、ないとびちょ濡れになったあと風邪をひきます。

HI-VISシャツ(蛍光色の長/半袖のワークシャツ)・・・服は何でも良かったです。日差しが強く陰がないので私は長袖をオススメします。

半パン/ヨガパン・・・動きやすいもの。半パンの場合はしっかり日焼け止めを塗りましょう。

長分厚い靴下を折って作った膝当て・・・私には必須のアイテムでした。スプリンクラーが行き届いていない場所は土が乾いてかたく、膝立ちの場合にはまじで膝に刺さります。

スニーカー/ワークブーツ・・・先ほど裸足でと書きましたが、スプリンクラーが行き届く前のかたい土や朝一の気温の低い時間帯などは、裸足では冷たく痛いです。

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↑これがヨガパンツの上から膝当てをして作業し終わった時の様子。この時の土は乾いており、膝当てをしてても痛みます。

見てくださいこの写真!!!↓なんと可哀想な私の膝たち...これが努力の勲章...(今はすっかりきれいに元通りですが、生えてくる膝毛が少し濃くなったかも?笑)

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痛むのは実は足腰だけではありませんでした。道具を使って苗を押し込んだ後、そのビニルの穴から手を入れ、指で周りの土をかるくかき集め、さっと苗の周りに盛るようにかぶせます。これを約1秒の速さで一瞬でやります。この作業を1つのrowで1000回以上(二人だと500回前後)繰り返すのです。一人で1日平均3本なので、1500回以上。ほんの少しの"負荷"がその日の終わりにはかなりの"負担"になり、いくら自分でマッサージしてほぐそうとも、癒え切ることのなく日に日に募っていくのです。この苺ファームで働き始めて数日後からは、毎朝体の至る所が「痛い...」と目覚めることになるのでした。なんという重労働。これで時給並の賃金がもらえるならまだしもです。これっぽっちも報われる要素がありません!!!!!

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strawberryplanting_after



良かった点・悪かった点 

 

良かった点

・他のバケツ単価と違い、row単価が大きいので、稼げる金額の予測がつきやすい
やることが明確
・労働時間にバラツキがあまりない
・コントラクターが名前で呼んでくれた

 

悪かった点

・陰が一つもない
スプリンクラーでびしょ濡れになる
・靴を履いてても意味がないほどドロドロになる
相手が遅いと自分が2倍働くことになる
・他の野菜のpickingよりも腰を曲げている時間が長い→膝をついてすれば曲げなくて済むが、代わりに膝が痛くなる
膝がボロボロになるか、腰が砕けるかのどちらか。いや、どちらも。
・足腰だけでなく、手も腫れたように痛み、起きる時に「痛い..」と起きる

 

 

 まとめ

 ・ストロベリープランティングは、腰と膝のツラさの板挟み、泥まみれ・水まみれを覚悟しよう

・朝は、手のひらや指の付け根の筋肉、関節の痛みと共に目が覚める

・ペア制度の場合は同程度のレベルの相手を選ぼう

・多少貯蓄は出来ても、その重労働が報われる要素はなしと心得よう

 

 

以上、sappiiでした!

※これらの情報は個人の経験によるもので、汎用性があるものではありません。